自分に合う枕の選び方は？寝具メーカー直伝

理想の枕とは、自分の体にピッタリ合った正しい睡眠姿勢で眠れる枕のことです。しかし、枕の種類は豊富で、多くの寝具店や通販のショッピングサイトから販売されています。何を選べば良いか迷ってしまいますよね。 

 「せっかくなら熟睡できる枕を見つけたい」そんな方のために、自分に合った枕の選び方を詳しく解説します。この記事を参考に、あなたの体に合う安眠できる枕を見つけてみましょう。

目次

• 自分に合う枕の選び方
• 体格や寝姿勢に合った枕の高さ
• 今使っている枕の高さが合わない場合
• リラックスできる素材の硬さ
• 寝返りしやすい枕の大きさ
• 使用目的に合わせた形状
• 自分に合った正しい枕を選べたら質の良い睡眠が取れる
• 赤ちゃんや子どもの枕はどうやって選ぶ？
• お試し期間の有無をチェック
• エマ・ピローなら自宅の寝室環境で100日間試せる

自分に合う枕の選び方

正しい枕の選び方のポイントは、以下の4つです。

• 体格や寝姿勢に合った枕の高さ
• リラックスできる素材の硬さ
• 寝返りしやすい枕の大きさ
• 使用目的に合わせた形状

これらを全て満たしたものが、あなたにとって最高に寝心地の良い枕になるでしょう。頚椎が自然なS字カーブを保つ正しい寝姿勢をキープできるのが、人間にとって一番いい寝方です。

「そこまでこだわって枕探しをするのは面倒」という人もいるかもしれません。しかし、よく眠れる枕が欲しい人は、最低でも「枕の高さ」と「素材」の2つにはこだわりましょう。

自分に合う枕を見つける方法として、専門店でオーダー枕を注文する選択肢もあります。しかし、店舗では自宅のマットレスと同じ環境を再現できませんので、ぴったりと体に合う枕を作るのは実は難しいのです。また、安い価格ではありませんし、時間もかかります。自分に合った快眠枕を探すのが、結果的にはコスパ最強の方法なのです。

体格や寝姿勢に合った枕の高さ

いい枕とは、後頭部から肩までと、マットレス（敷布団）の間を埋めてくれる枕のことです。重視したいのは、枕の高さ。高い枕、低い枕のどちらがいいかは、あなたの体格や普段の寝る体勢で決まります。

体に合った枕の高さは、体格の良い方は首の深い部分とベッドとの隙間が大きいので高め、痩せ型の方なら低めがおすすめです。

その高さで正しい寝方ができるかどうかが目安となります。仰向けで寝たいなら、寝転がった時に視線が天井に対して垂直よりやや足側に向いているか、横向きなら背中から首にかけてのラインがまっすぐになっているかを確認しましょう。横向き寝だと肩幅がある分、高さのある枕が必要です。一方、うつ伏せや仰向け寝なら、低い枕おすすめです。

今使っている枕の高さが合わない場合

肩のこらない枕や肩こり解消枕が欲しい人は、特に枕の高さにこだわってください。 「枕は高いほうがいい」「枕が高くないと眠れない」という方もいますが、枕高くして寝ると、あごが引けて喉を圧迫するので、いびきをかきやすくなります。必要以上に枕が高いと首や肩が浮いて姿勢が歪み、首のこりや肩こり、頚椎症、さらには腰痛やヘルニアを引き起こすかもしれません。とはいえ、低すぎると頭を低くして寝ることになり、頭痛などの原因になります。正しい高さの枕を選ぶことが大事です。妊婦の方は妊娠後期になるとお腹が大きくなるため、横向きで抱き枕がないと寝れない場合もあります。同じ横向きでも、抱き枕があるのとないのでは、枕の高さも変わってきますので、枕の高さの見直しが必要です。

「仰向け寝なら1.5～5cm、横向き寝なら4～10cm、うつぶせ寝なら0.5～3cm」といった、あなたに合った枕の高さの測り方を下の記事で解説しています。 枕の高さが合わず、体の痛みがひどい方や睡眠不足で悩む方は、ぜひご覧ください。

詳細記事：正しい枕の高さは？自分に合った理想の枕の選び方

自分にとってベストな高さの枕を見つけるのは、正直なところ難しいです。お店でフィッティングやオーダーをしても、自宅のマットレスや敷布団と全く同じ環境ではないからです。

枕の高さの合わせ方に困っている人は、高さを調整できる枕を使用しましょう。枕が低い場合でも、自由に枕を高くすることができるので、最適な高さに合わせられて便利です。高さ調整枕は、シートやフォームを取り外しするタイプと、枕の中身の量を出し入れするタイプの2種類があります。

リラックスできる素材の硬さ

次に重要なのが、枕の素材です。枕の素材も安眠できる枕かどうかを左右します。枕は、柔らかい〜固い枕まで種類がたくさんあります。何が正しいのかわからない状態になるかもしれませんが、自分がリラックスできるかどうかで選びましょう。硬めの枕も柔らかい枕もそれぞれ特徴があります。素材ごとの硬い柔らかいは、以下を参考にしてください。

● 柔らかめ；ポリエステルわた、低反発ウレタン、羽毛枕（ダウン）、羽根枕
● ふつう　；高反発ウレタン、そばがら枕、ラテックス
● 硬め　　；パイプ枕、ファイバー

枕カバーに使われる生地や、素材の含有量が100%かどうかでも微妙に感触は違います。 自分の好みがわからない方は、実際に横になって寝心地を比較しましょう。力を入れずに寝返りがスムーズにできる枕、寝転がってみて肩や首が痛くならない枕がおすすめです。枕は硬すぎると寝つきが悪くなり、柔らかすぎても頭の位置が低く沈んで寝返りがしにくくなります。心地よく寝られるかをよく確認しましょう。

一般的には、男性は硬い枕、女性は柔らかい枕を選ぶ傾向がありますが、最終的にどの硬さが合うかはあなたの好み次第です。どれが自分の性に合うかで決めてください。

自分に合う枕の材質が複数見つかって迷うようなら、素材の通気性にも注目しましょう。通気性が高い素材は、湿気がこもらずに寝心地の良い蒸れない枕で、春や夏の季節も涼しく感じられます。内部に水分がこもりにくいので、洗える枕（ウォッシャブル枕）でなくても、干すだけでダニやカビを予防しやすいです。

寝心地を左右する枕の素材にこだわりたい方は、下の詳細記事をご覧ください。素材別の特徴を解説しています。自分が枕に重視する点から、どんな素材を選ぶべきかがわかるはずです。

詳細記事：枕の素材は何がおすすめ？自分に合う枕の選び方

寝返りしやすい枕の大きさ

次に注目したいのが、枕の大きさです。十分に寝返りできる大きさを選びましょう。適度に寝返りしないと、背中や腰が沈むことで痛みが発生し、快適な寝方ができません。 例えば、左向きに寝る方が寝返りを打たないまま寝ると、起きた時に左肩が痛くなったり、凝っていたりします。

販売されている主な枕のサイズは、標準とセミダブル、ダブルの3種類です。

標準サイズは、通常の日本人体型に合ったサイズ。痩せ型〜標準体型の方ならこちらで十分です。これより小さい枕は、寝返りの際に頭が落ちてしまう心配があるのでおすすめしません。肩幅の大きい男性の方や、寝相が悪い方はセミダブルサイズがおすすめ。枕がでかい分、スペースにゆとりがあるので、ホテルのようにゆったり眠れます。カップルや夫婦で枕を共有したいなら、ダブルサイズがいいでしょう。

使用目的に合わせた形状

枕の形も大事なポイントです。形状は細かく分けると豊富にありますが、ここでは大きく分けて3つの枕の形を紹介します。

• 標準型→一般的な枕をお探しの人におすすめ
• 中央くぼみ型→寝心地やフィット感重視の人におすすめ
• 波形→首や肩の痛みが気になる人におすすめ

標準型は、長方形の一般的な形の枕。素材や大きさの種類が豊富なので、体に合った枕を選びやすいです。使用できる枕カバーの種類も多く、インテリアにこだわりたい人にもおすすめできます。

中央がくぼんだタイプは、頭にすぽっとハマる快適な枕です。仰向けで寝る人は中央、横向きで寝る人は左右の高さのある部分に頭を置きます。高さを細かく調整できるタイプが多いので、寝るのが好きな人や自分好みの寝心地にこだわりぬきたい人におすすめです。

首を乗せる部分が波形になっているタイプは、しっかり首を支えてくれる首にいい枕。「首が痛いせいで仰向けに寝れない」「横向きで寝ると肩が痛い」といった悩みがある方におすすめの肩こりに効く枕です。どっちが下かわかりにくく上下を間違いやすいですが、高い方を足側にして使いましょう。

変わった形の枕にはデメリットもあります。中央がくぼんだタイプは、枕が柔らかすぎると、頭部が沈みすぎて寝返りが打ちづらいです。波形の枕は、首の部分が盛り上がっているため、自分にあった枕の高さでないと首や肩に大きな負荷がかかってしまいます。肩こりに良い枕のはずが、肩こりや首こりを悪化させる枕にならないよう注意しましょう。

他にも、真ん中に穴の空いたドーナツ型の枕や、横寝枕などさまざまな形の枕があります。しかし、標準型以外の枕は数が少なく、選択肢が限られているため、自分に合う枕を探すなら、標準型の枕から選ぶのが無難です。

自分に合った正しい枕を選べたら質の良い睡眠が取れる

自分の体に合った枕が見つかると、質の高い睡眠が取れます。必要以上寝すぎず、適正睡眠時間を保てるので、寝ると肩こりや首こりといった症状になりにくいです。体にいい寝方ができるので身体の痛みも和らぐでしょう。眠りが深くなり、歯ぎしり（食いしばり）の解消やいびき対策にも役立つ、最高の枕です。

また、自分にあった枕であれば、姿勢の改善にもつながります。最近は、スマホ画面をのぞきこむ癖がついて猫背になったり、首の骨（頚椎）が真っ直ぐになるストレートネックになったりする方が多いです。その状態で、合わない枕を使用すると姿勢不良が悪化する可能性が高いです。ストレートネックの矯正・改善をしたいなら、正しい寝る姿勢を取れる枕を使いましょう。

猫背を治す寝方は、横向きより仰向けです。仰向けは、横向きとは違って体が丸まることがありません。自然と姿勢が良くなる寝方です。

ただ、仰向けでバンザイして寝る人は要注意。無意識に楽な姿勢を取ろうとこの寝姿勢になる方が多いのですが、実は猫背だったり、肩がこっていたりする証拠です。 バンザイの姿勢がずっと続くと、腕や肩が冷えて筋肉が硬くなり、リンパや血液の流れを悪くさせてしまいます。その時は楽でも、かえって身体のコリを悪化させてしまうのです。枕や寝具を見直して改善した方がいいですね。猫背を直して姿勢のいい人を目指すなら、仰向けで楽に寝られる枕を探しましょう。

「タオルを重ねた枕や、ずっと使っている昔の枕で十分」と思う人もいるかもしれません。しかし、タオル枕や長期間使ってへたった薄い枕だと、正しい寝姿勢で寝ることは難しいです。

「本当に枕は必要か？」と疑う方もいるでしょう。たしかに、柔らかいマットレスをお持ちで、ちょうどいい具合に体が沈むと、枕がないほうがいい場合もありますが、とても珍しいケースです。ほとんどの場合、頭と首を支えるために枕が必要になります。

今、睡眠不足や体の痛みといった悩みがあるなら、体に合った枕を使って寝る時の姿勢を正すことが一番の対処方法です。腰の下に枕をはさむ腰枕や布団マットを重ねて枕との高さを調整するいった対処方法もありますが、あくまでも応急処置です。「首に良い枕」や「体に良い枕」がアピールポイントの枕であっても、体に合っていなければ結局は意味ないのです。

すでに枕をお持ちの方でも、枕が体に合わないと感じるようなら、枕の変え時かもしれません。枕を新しく買い替えて、健康で気持ちのいい朝を迎えましょう。

赤ちゃんや子どもの枕はどうやって選ぶ？

赤ちゃんがいる家庭では「いつから（何歳から）枕を使うべきか」「枕は必要ないのか」と考える人もいるかもしれません。結論から言うと、新生児に枕は必要ありません。首の骨のS字カーブが形成されるのは小学生高学年あたりです。そのため、10歳ごろまでは枕をしないで寝ることも問題ありません。枕をしないことで、枕やタオルによる睡眠中の窒息事故も防止できます。

赤ちゃんの頭の柔らかさが理由で、絶壁のような頭の変形が気になるかもしれません。頭の形を変える方法は、寝る時の方向を頻繁に変えたり、抱っこしたりすることです。ただし、首が座るようになると頭の形の歪みは自然に戻るといわれています。赤ちゃんの頭の形を良くする枕がありますが、効果は証明されていません。頭の変形が心配であれば、枕よりも一度小児科を受診してみましょう。

大人と同じような枕を使うのは、身体が大きくなってからなので、中学生～高校生ごろからです。当然、成長には個人差があるため、睡眠中の様子を見て枕を使用しましょう。

お試し期間の有無をチェック

自分に合ったおすすめマットレスや、寝やすいマットレスを見つける時と同じように、基本的に、寝具選びでは自宅でお試しできるものを選ぶのが失敗しないコツです。たとえ、有名ブランドの高級枕や評判のいい枕、人気の枕であっても、あなたが本当に寝やすい枕かは試してからでないとわかりません。

枕を試すときに注意したいのは、正しい枕の使い方や枕の位置に気をつけること。正しい枕の位置で使ってはじめて「自分がその枕でよく寝れるか」を判断できます。枕の正しい位置は肩口まで枕をしっかり寄せた状態です。（肩口とは、腕の付け根に近い肩関節の部分）そこに枕を当てるように使ってください。

そして、いつもと違う寝方でも寝て試してみることです。例えば、横向きでは寝られるけど仰向けで寝られない枕だと、無意識に寝返りが少なくなり、横向きの姿勢を長時間続けてしまう可能性があります。すると、同じ部分にばかり負荷がかかるので、朝起きた時に痛みが出ることも。「この枕は何となくいいやつっぽい」といった感覚的なもので判断せず、寝返りが楽にできるかもしっかりチェックしましょう。

自宅で試せるものなら、お持ちのマットレスとの相性もチェックできます。いくら寝心地のいい布団で寝ていても、枕が合わないと体に不調を起こしかねません。枕はなんでもいいわけではなく、例えば同じウレタン素材でも高反発枕と低反発枕では硬さが異なります。頭の沈み方も違うので、寝心地も変わってくるはずです。自分の体との相性がいいマットレスでも、枕が合わないと、寝るときに枕がずれる場合もあります。

最終的ないい枕の選び方のコツは、実際に寝てお試しできる枕を選ぶことです。枕を買うなら、どこで買うにしても自宅でお試しできる期間があるか、合わない場合は、使用済みの枕も返品できるかをチェックしましょう。

エマ・ピローなら自宅の寝室環境で100日間試せる

「枕を買い替えたいけど、わざわざ自分に合った枕探しをするのは面倒」そんな方におすすめの枕が「エマ・ピロー」。睡眠のエキスパートがこだわり抜いて作ったぐっすり眠れる枕です。

冒頭で解説した「正しい枕の選び方」のポイントは以下の4つ。

● 体格や寝姿勢に合った枕の高さ
● リラックスできる素材の硬さ
● 寝返りしやすい枕の大きさ
● 使用目的に合わせた形状

エマ・ピローは、3層のフォームで作られており、体格や寝る態勢に合わせて「5cm」「7cm」「12cm」の3段階の高さに調節できるので、正しい姿勢を維持するために枕の高さを変えて寝ることが可能です。

素材にはサポート力の高いウレタンフォームを採用しました。ふかふかの感触で、頭と首が適度に沈み込みながらしっかりとサポート。心地よい睡眠に導きます。カバーも含め、通気性が良く湿気がこもりにい構造です。一晩中快適に眠れるだけでなく、カビやダニがつきにくいメリットがあります。

サイズは日本用に標準サイズ（63×43cm）で設計しました。大人の男性でもスムーズに寝返りできる十分な大きさです。インテリアに合わせたお好きな枕カバーで使いやすいサイズなのもポイント。付属の枕カバーは洗濯機で洗えて乾きやすい素材なのでマメな洗い替えに便利です。

せっかく手間をかけて選んだ枕の寝心地が合わなかったらショックですよね。枕を替えてから、体になじむまではある程度時間がかかるものです。エマ・ピローは、ご自宅で実際に使ってみて満足いただけない場合は、購入後100日以内であれば全額返金いたします。返品可能な枕の中でも、100日間と長いお試し期間を設けているのは、エマ・ピローを時間をかけてじっくりためしていただきたいからです。

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